【食品リサイクル】廃食用油をエコ燃料へ ソシオフードサービスが社員食堂で実施
フードサービス業界における食品廃棄物等のリサイクル課題
ソシオフードサービスが食事を提供する、川崎市にある工場の社員食堂では、揚げ物の調理に使用した食用油を凝固剤で固め、可燃ごみとして処理していました。しかし、処理にかかるコストの削減と環境保護の観点から、廃食用油の再利用ができないかと検討しました。
菜種油やオリーブ油などをはじめとした植物性の廃食用油は、メチルエステル化して製造するバイオディーゼル燃料としてリサイクルができることが分かったため、バイオディーゼル燃料として再利用を行う専門業者を選定しました。
バイオディーゼル燃料として廃食用油をリサイクルへ
廃食用油は専門業者に3か月に1度、約50リットルを無償で回収していただきます。
日本の温室効果ガス排出量の大部分は、石油等の化石資源由来の燃料の燃焼に伴う二酸化炭素で占められており、その排出を伴わない再生可能なエコ燃料が化石資源由来燃料に代わることは、地球温暖化防止への効果に繋がるとして期待されています。※1
この取り組みは、「処理にかかる費用が削減されるだけでなく、地球環境改善にも役立てることができる」という相乗効果をもたらしました。
※1出典:環境省HPより
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/biofuel/index.html
川崎市工場の責任者 櫛田 善信さんのコメント
「日頃から現場では、一人一人が衛生を第一に考えて汚れを見つけたら小まめに拭くなど現場をきれいに保つ努力をしております。この現場で働く一人一人の環境意識が、今回の廃食用油のリサイクルに繋がりました。地球環境改善にも貢献ができ、とても好循環を生む良い改善ができました」