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【食育】日本で進む魚食離れの課題に対して、ソシオフードサービスが保育園で魚食促進のイベントを実施

日本で進む魚食離れの課題

現在、日本における魚介類の1人当たりの消費量は、2019年度に23.8kgとなり、2001年度の40.2kgをピークに減少傾向にあります。※1

魚に含まれるたんぱく質は、畜肉類のたんぱく質と並び、人間が生きていく上で必要な9種類の必須アミノ酸をバランス良く含む良質のたんぱく質です。また、魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA、IPA)は、子どもの脳の発達に関係すると言われ、子どものうちから魚食に親しむことは重要だと考えられています。

しかし、家庭において魚食の体験等の機会を十分に確保することが難しくなっている現代では、子どもの魚介類の摂取量も減少しています。

※1 出典:水産庁「令和2年度水産白書」

https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/r02_h/trend/1/t1_1_2.html

 

保育園での魚食を促す取り組み

横浜市の保育園では、以前から魚拓に挑戦するなど、園児に魚への興味を促す取り組みを行ってきました。しかし、魚の食感や味に馴染めずに食べ残す園児が多く、依然として魚離れが課題となっていました。そこで、この園の給食を担うソシオフードサービスに、園長先生から「食育の一環で、魚を食べることに園児が興味を持ってくれるような取り組みを考えてほしい」という依頼があり、「魚食促進につながる食育」への取り組みを始めました。

 

当日のイベント内容

「切り身でしか魚を見たことがない」「どこの部位を食べているのかわからない」という園児の現状を受けて、魚を食べているという実感を持てるように、ソシオフードサービスの調理師は、アジの三枚おろしなどを披露しました。

 

さばいたアジはお昼の給食で実際に提供。食べ残しはほとんど出ませんでした。現場の保育士からは、「この日をきっかけに魚に限らず“生き物の命をいただいている”ということを意識する園児が増えました」というお言葉をいただきました。

さばいたアジは、マリネとして調理されました。

魚食促進への試みはこれに限らず、献立に合う魚の選定を行い、食べやすく工夫するなど日常的に継続して取り組んでいます。

 

保育園現場の給食を担当する佐々木さんのコメント

ソシオフードサービスが保育園給食を担う現場では、社員一人一人が園児に食事に興味を持ってもらうことを意識しながら日々の業務に取り組んでいます。今回の「魚を園児の目の前でさばく」という試みを通して、園の皆さまと食育に関する連携が活発になりました。

 

ソシオフードサービスはこれからも子どもたちの健やかな成長のために、栄養バランスの良い食事を提供し、様々な経験を通じて「食」に関する知識と興味を持っていただけるよう取り組んでまいります。